玄米食は日本を救う お米の話し14

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玄米食について書きました。
是非ご覧ください。

玄米食は日本を救う?

今年も寒波や熱波、あるいは干ばつや洪水による深刻な被害が世界各地に出ています(https://indeep.jp/global-food-crisis-is-sure-coming-soon/)。被害は穀物にとどまらず、家畜にも及びました。
話は変わりますが、世界的に、とりわけ中国においてはアフリカ豚コレラが蔓延。豚肉卸売り価格は、年初の1㎏300円が8月末には510円になり、今後、食肉価格はますます上昇することが予想されています。
家畜のえさは穀物ですが、穀物の収穫量が激減すれば、人間が食べる穀物のほうを優先せざるを得ないようになるのではないかと思います。肉類の減少は、食料としてのお米の価値、とりわけ玄米の価値が見直されるようになるのではないかと考えています。
お米はもともと、人類にとって付加価値の高い食べ物でした。杵と臼でついて、「玄米」として食べていたために、栄養価もカロリーも十分に高かったのです。35歳女性の場合、玄米食を3杯食べると一日に必要な栄養素のかなりの部分を摂取できることが分かります(別表1参照)。
以前にも紹介しましたが、縄文後期から江戸時代の人々が、いかに玄米の栄養価に助けられていたか、逆に言えば、白米を食べている現代人は、本来のお米の価値を捨ててしまっているということになります。
玄米にはたんぱく質が約7%含まれています。豚もも肉の20%や豚ばら肉の14%などと比べてみても、意外に多いと感じられませんか。このように栄養価の高い玄米の供給能力を上げることは、消化が悪いこと、残留農薬の問題などを解決したうえで、食糧危機の回避につながっていくのではないでしょうか。
水稲の平年収量は2019年産では全国平均で10a当たり533㎏となっていますが、様々な方法でさらに収穫量を増加する技術が研究されています。
炭水化物であるデンプンは、光、二酸化炭素、水により合成されます。二酸化炭素の中の炭素がデンプンの中のエネルギーになると考えると分かりやすいです。この中で、光と二酸化炭素は人間の管理が及ばないところです。しかし水管理は生産者が管理できるところですし、収穫量を上げるためにはとても重要です。
日本では異常気象のせいで玄米の小粒化やシラタと呼ばれる充実度不足が問題になっています。これらは稲の根を張らせることで、ある程度解決できます。冷害時には地中の温かい地温を利用、逆に熱波対策では低い地温が役立ちます。つまり、地中は外気に比べて地温が一定であり、安定した温度の水溶液を根が吸い上げることを活用する技術です。根によって、ミネラルの吸収も良くなります。美味しくて、栄養価も高く、収穫量も多いという理想的な稲作りになるのです。
ところで通常は、美味しさがそのまま価格に反映されることは少ないので、品質を良くして玄米の等級を上げること、収穫量をできるだけ増やすことが生産農家にとっては至上命題になります。
一方、お米を販売することを業とする株式会社龍の瞳では、美味しさを追求しないとお客様に、再度お求めいただくことにつながりません。ですから、生産者と弊社の両方が良いのは、美味しく安全で収穫量が多い栽培態勢を目指すことです。
株式会社龍の瞳内の「龍の瞳研究所」では、様々な方法を研究して、収穫量を増やしてより安心・安全な龍の瞳作りを目指しています。独自の資材を開発し、生産者さんと連絡を密にしながら高みを目指しています。
問題は玄米食をどのように普及させていくかということになります。弊社では「玄米つやみがき米Ⓡ」という商品を作っていますので、これを「栄養価の高い基本食」として広めていけたらと考えています。

予告 来年1月か2月に東京都内青山で、「龍の瞳料理試食・研究会」を開催したいと思います。次号で詳細をご案内いたします。

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